asdf(アズディフ)の概要 + Macにインストールする手順と設定【バージョン管理ツール】

asdf(アズディフ)をMacにインストールする手順です。

asdfの簡単な説明もしていきます。


公式サイト

公式サイト:https://asdf-vm.com/

公式インストール手順(英語):https://asdf-vm.com/guide/getting-started.html

公式インストール手順(日本語):https://asdf-vm.com/ja-jp/guide/getting-started.html


続いて公式を読むのが面倒な方のために、箇条書きで簡単に要点をまとめました。


asdfの概要

  • 複数のプログラミング言語のバージョンをまとめて管理する
  • 仮想環境不要で、ローカル環境を汚さない
  • バージョンは一つのファイル(.tool-versions)で管理される
  • 設定ファイルをGitで共有すれば、チーム全体で環境を統一可能


まとめると、

一つの設定ファイルでツールのバージョンを手軽に管理できる!

です。


asdfはこんな人にオススメ

  • システム環境を汚さずにバージョン管理したい
  • Dockerのような仮想環境は重くて面倒
  • チームで同じ環境を統一したい

という方にオススメです。

それではインストールしていきます。


asdfのインストール(Homebrewを使う)

インストールは以下の手順で行います。
  1. Homebrewでインストール
  2. シェルの設定

インストール方法はいくつかありますが、MacならHomebrewを使うのが簡単です。

Homebrewがインストールされていない場合は以下のHomebrew公式を参照してインストールしてください。

Homebrew : https://brew.sh/ja/

では手順を追っていきます。

1.Homebrewでインストール

以下のコマンドでインストールします。

brew install asdf

続いてシェルの設定をします。


2.シェルの設定

以下のコマンドで自身の環境のシェルを確認します。

echo $SHELL

`/bin/zsh`と表示されればZSH、`/bin/bash`と表示されればBashとなります。


ZSHの場合、`~/.zshrc`、Bashの場合は`~/.bash_profile`以下を追記します。

export PATH="${ASDF_DATA_DIR:-$HOME/.asdf}/shims:$PATH"
オプションの設定については以下より公式を参照してください。

asdfの設定(公式):https://asdf-vm.com/ja-jp/guide/getting-started.html#_2-asdf%E3%81%AE%E8%A8%AD%E5%AE%9A


PATHの設定を反映させるためにターミナルを再起動するか、sourceコマンで設定を反映します。

ZSHの場合

source ~/.zshrc

Bashの場合

source ~/.bashrc


これでインストールは完了です。


asdfを試す(Node.jsをインストール)

公式サイトでもデモの説明があるのでそちらも参照してください。


ここでは公式サイトの内容をかいつまんで説明します。

Node.jsをインストール、設定します。

まずは以下のコマンドで`asdf-node.js`プラグインをインストール。

asdf plugin add nodejs https://github.com/asdf-vm/asdf-nodejs.git


インストール可能なバージョンを確認。

~$ asdf list all nodejs
0.1.14
0.1.15
0.1.16
0.1.17
…(以下略)

特定バージョンのサブセットを確認。

~$ asdf list all nodejs 14
14.0.0
14.1.0
14.2.0
14.3.0
…(以下略)

使いたいバージョンをインストール。

asdf install nodejs 16.5.0

バージョンをセット。

asdf set -u nodejs 16.5.0

バージョンをセットすることでカレントディレクトリに`.tool-versions`が作成されます。

中身は以下のようになります。

nodejs 16.5.0

asdfはカレントディレクトリの`.tool-versions`を参照してバージョンを管理します。

カレントディレクトリに`.tool-versions`が無ければ親ディレクトリを再起的に検索します。

`node -v`コマンドで`v16.5.0`と表示されれば設定完了です。


nodeがシステムにインストール済だった場合

nvm(Node Version Manager)でnodeがインストール済みの場合、nvmの方が優先される事があるようです。

asdfで設定したnodeのバージョンが反映されない場合、以下のコマンドでnvmを無効にします。

nvm unload

これでasdfのnodeが反映されるかと思います。


asdfのインストールと設定についての説明は以上になります。

お役に立てば幸いです😃


コメント

このブログの人気の投稿

Unreal Engineでマウスカーソルを表示させる方法を解説

Unreal Engineでアクタとの当たり判定を行う(Event ActorBeginOverlapイベントを追加する)方法について解説

Unreal EngineのBlueprintでアセットを読み込んでレベルに配置する方法